京都金杯の優勝は6番人気まで、など競馬歴30年の東工大出身者が、京都金杯の過去10年間の好走馬の人気・馬番などを統計処理して、好走する馬の条件を分析しました。
過去に好走した馬たちは、何が優れていたのかを偏差値や平均値を用いて、数値化したのです。
※スプリンターズS2019年から阪神JF2019年の記事は、こちら ↓↓↓
過去重賞分
1.人気と好走の関係性
まずは、好走した馬たちの人気についてです。下表のとおり、過去10年間の優勝馬は平均4番人気で、6番人気以内の馬が優勝する確率が高いです。
なお、過去10年間の優勝馬は、1番人気が10頭中3頭います。また、7番人気までに10頭中10頭入っています。優勝するには、それなりの人気が必要なようです。
人気の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 4番人気 | 1~6番人気 |
1~3着馬 |
5番人気
|
2~8番人気 |
全馬平均 | 9番人気 | 4~13番人気 |
※「可能性の高い範囲」は、68%確率の範囲とした。
また、人気を成績と考えると、優勝馬は人気の偏差値61で、1~3着馬でも58と、優勝馬も1~3着馬も人気は優秀です。
偏差値(人気) | |
---|---|
1着馬 | 61 |
1~3着馬 | 58 |
全馬平均 | 50 |
人気から優勝馬を予想するときの信頼度はA、1~3着馬を予想するときの信頼度はBとなります。人気から好走馬を予想することは可能だと考えられます。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では人気で好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。具体的なランク分け基準は、下段に記載しています。
2.馬番と好走の関係性
次に、馬番です。優勝するには、馬番が小さい方が優位なようです。1~3着馬となるには、馬番が小さい方がやや優位なようです。
また、馬番から優勝馬を予想するときの信頼度はC、1~3着馬を予想するときの信頼度はDとなります。 馬番から優勝馬を予想することは可能と考えられます。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。
馬番の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 5番 | 2~9番 |
1~3着馬 | 7番 | 2~11番 |
全馬平均 | 9番 | 4~14番 |
3.第4コーナーでの位置と好走の関係性
3.第4コーナーでの位置と好走の関係性
第4コーナーでの位置は、優勝するには前の位置取りが優位なようです。1~3着馬となるには、前の位置がやや優位なようです。
また、第4コーナー位置から優勝馬を予想するときの信頼度はC、1~3着馬を予想するときの信頼度はDとなります。第4コーナーの位置から優勝馬を予想することは可能と考えられます。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。
番手の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 6番手 | 2~10番手 |
1~3着馬 | 6番手 | 2~10番手 |
全馬平均 | 8番手 | 3~13番手 |
4.馬体重と好走の関係性
4.馬体重と好走の関係性
馬体重については、優勝するには軽量馬がやや優位なようです。1~3着馬となるのも、軽量馬がやや優位なようです。
また、馬体重から優勝馬を予想するときの信頼度はD、1~3着馬を予想するときの信頼度はDとなります。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。
体重の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 479kg | 459~500kg |
1~3着馬 | 479kg | 458~500kg |
全馬平均 | 487kg | 465~510kg |
5.斤量と好走の関係性
5.斤量と好走の関係性
ハンディ戦ですが、斤量については、優勝するには斤量が重い方がやや優位なようです。1~3着馬となるには、斤量はほとんど関係性がないようです。
また、斤量から優勝馬を予想するときの信頼度はD、1~3着馬を予想するときの信頼度はEとなります。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。
斤量の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 55.8kg | 54.4~57.1kg |
1~3着馬 | 55.6kg | 54.0~57.3kg |
全馬平均 | 55.3kg | 53.7~56.8kg |
6.馬齢と好走の関係性
6.馬齢と好走の関係性
優勝するには、馬齢はやや若い方が優位なようです。1~3着馬となるには、馬齢はほとんど関係性がないようです。
また、馬齢から優勝馬を予想するときの信頼度はD、1~3着馬を予想するときの信頼度はEとなります。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています。
馬齢の平均値 | 可能性の高い範囲 | |
---|---|---|
1着馬 | 5.0歳 | 4.1~5.9歳 |
1~3着馬 | 5.4歳 | 4.1~6.6歳 |
全馬平均 | 5.7歳 | 4.2~7.2歳 |
7.牝馬と好走の関係性
7.牝馬と好走の関係性
牝馬の成績は、牡馬とほぼ同等の成績を残しています。
平均着順 | 可能性の高い範囲 | |
牝馬 | 8着 | 3~12着 |
全馬平均 | 9着 | 4~13着 |
牝馬の成績を偏差値にすると、52で牡馬と同じ成績を残しています。
なお、性別から好走馬を予想するときの信頼度はEとなります。
※赤の太字は、優勝馬など好走馬の偏差値をS,A,B,C,D,E,Fにランクを分けしたものです。C以上では好走馬は他より優れていると判断して、好走馬を予想可能、Dは参考データとして予想可能と考えています
偏差値 | |
---|---|
牝馬 | 52 |
全馬平均 | 50 |
8.その他
8.その他
※単勝の倍率は、優勝馬は平均で7倍(可能性の高い範囲は11倍以下)、1~3着馬は15倍になる(可能性の高い範囲は35倍以下)
※過去10年間の京都金杯で優勝した10頭のうち10頭は、京都コースで優勝経験がある。(100%の確率)。
※過去10年間の京都金杯で優勝した10頭のうち7頭は、1800mで優勝経験がある。(70%の確率)。
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9.まとめ
9.まとめ
(1)優勝馬の傾向
優勝馬を予想するには、下表の項目順で予想した方が良いです。
予想可能項目 | 予想信頼度 | 可能性の高い範囲 |
---|---|---|
人気 | A | 1~6番人気 |
馬番 | C | 2~9番 |
第4コーナー位置 | C | 2~10番手 |
更に絞るには、4~6歳馬、馬体重459~500kg、斤量54.4~57.1kg(ともに予想信頼度D)や、京都コース優勝経験、1800m優勝経験などの実績を参考にした方が良さそうです。
統計的な予想としては、6番人気以内、馬番2~9番、第4コーナーで2~10番手が予想される、ダイアトニック、サウンドキアラあたりが優勝候補に想定されます。
敢えてさらに絞ると、馬体重459~500kg(前走時点)、斤量54.4~57.1kg、京都コース優勝経験で選択して、ダイアトニックに優勝を期待、というところでしょうか。(1/4馬番確定で予想変更しました)
(2)1~3着馬の傾向
(2)1~3着馬の傾向
3着までの馬の予想は、下表の項目で予想した方が良いようです。
予想可能項目 | 予想信頼度 | 可能性の高い範囲 |
---|---|---|
人気 | B | 2~8番人気 |
また、さらに絞るには、馬番2~11番、第4コーナーの位置2~10番手、馬体重458~500kg(ともに予想信頼度D)や、京都コース優勝経験、1800m優勝経験などの実績を参考にした方が良さそうです。
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※予想の信頼度の定義
※予想の信頼度の定義
予想の信頼度S~Fは、偏差値61以上でS、59以上でA、57以上でB、55以上でC、53以上でD、51以上でE、51未満でFとなるように設定しました。なお、Fとなると、平均的な出走馬レベルになってしまいます。この記事では、C以上で予想可能と判断しており、Dは参考値と設定しています。なお、四捨五入の関係で微妙な差があることもあります。
また、偏差値算出などの統計処理は、過去10年間のデータを用いています。
※前々週の有馬記念の優勝馬予想は、人気は的中なものの第4コーナーでの位置はハズレ!阪神Cは人気だけの予想ですがハズレ!
(参考)偏差値とは?
(参考)偏差値とは?
平均点が偏差値50となるように、成績を指標化したものです。理想的な成績分布をしている場合は、偏差値80では上位0.1%になり、偏差値70では上位2%、偏差値60で上位16%になります。そして偏差値50(平均点)では、上位50%になるのですが、成績分布が偏っていると、平均点=上位50%ではないことがあります。